理念
- 常に患者さんの訴えに耳を傾けて食事を通して肉体的、精神的安定を与えられるように業務にあたる。
- 専門的な知識や熟練した技能をもって、患者さんの疾病治療に貢献する。
- チーム医療の一員として他職種との連携のもと患者さんの健康の保全向上に努める。
チーム構成
管理栄養士 | 8名 |
---|---|
事務 | 1名 |
計 | 9名 |
(2025年3月1日現在)
栄養課の特性
食事
医師が個々の患者さんの疾病状態を考慮して食事内容を決め、栄養課ではその指示に基づき毎食30種類以上の献立調理を行っています。
保温・保冷配膳車を使用しており温かい料理は温かく、冷たい料理は冷たく提供しています。アレルギーのある方は除去食の提供をしており、食欲のない方に関しては、病棟ベットサイドに栄養士がお伺いして嗜好調査を行い、麺類やおにぎり、アイスなどの個人対応を行っています。また目や手などが不自由な方、歯が悪くて食事がうまく食べられない方などに対しては食事形態の調整を行っています。
入院中でも季節の行事等を感じて頂けるように食事とともにカードを添えて提供することもあります。お楽しみ(選択)メニューも採用しており、患者さんの日々の楽しみとなれるようなお食事の提供を目指しています。

常食

お楽しみメニュー

行事食

バースデー

ルルド行事おやつ

緩和ケア バースデー
病棟担当制と多職種連携
各病棟の担当栄養士を決めて栄養管理を行っています。多職種との距離も近くなり、情報交換がスムーズです。患者さんの変化に気づきやすいため、早く対応することができます。また新しい栄養剤・補助食品の導入検討には医師、NSTチーム、言語聴覚士(ST)にも参加してもらい、物性をはじめ多方面からの積極的な意見をもらっています。
栄養指導
主治医の指示に基づいて患者さんの病態に合った食事療法を提案させて頂いています。
糖尿病や腎臓病、高血圧症、脂質異常症、心臓病、胃腸の手術後、がん、その他疾患に対して、入院・外来患者さんやそのご家族に対し、個別の栄養指導を行なっています。当院では糖尿病専門医・腎臓病専門医の外来があるため多職種で連携し糖尿病透析予防指導および慢性腎臓病透析予防指導も行っています。
また、乳児健診時には離乳食の食事相談も対応しています。
2021 年度 |
2022 年度 |
2023年度 | |
---|---|---|---|
入院(件) | 897 | 715 | 1,247 |
外来(件) | 1,555 | 1,113 | 1,084 |
合計(件) | 2,452 | 1,828 | 2,331 |
資格
認定資格 日本糖尿病療養指導士 |
1名 |
---|---|
認定資格 NST専門療法士 |
1名 |
認定資格 病態栄養専門管理栄養士 |
2名 |
認定資格 腎臓病療法指導士 |
2名 |
新人教育
基本は当院の教育プログラムに基づいて行います。
栄養指導は先輩栄養士のフォローのもとスタート。一人一人のスキルに合わせてステップアップしていきます。
また栄養管理を行っていく中ででてきた疑問は課内で先輩栄養士に相談したり、タボール館研修センターでの事例検討にて考えたりすることができます。研修センターでは、臨床で役立つフィジカルアセスメントや検査値・CT等の見方を月2回学習することが可能で、実症例を用いた事例検討などはテーマの希望を出すことができます。
NST(栄養サポートチーム)活動
2000年より病院長直属としてNST活動を開始しています。
目的
栄養状態に問題のある患者に適切な栄養療法を提案することにより、治療効果を高め、在院日数の短縮・医療費の削減などの貢献及び活動を通じて栄養に関する教育・指導を行い質の高い医療を提供することを目的としています。
メンバー
担当医・管理栄養士・薬剤師・臨床検査技師・看護師・言語聴覚士・ソーシャルワーカー
認定
2004年 臨床栄養代謝学会 NST稼動施設認定
NST加算算定
2010年6月 算定開始
下部組織
摂食嚥下チーム
口から食べるという人間としての尊厳を回復させることを目的とする
勉強チーム
チーム医療において栄養管理の重要性をより理解を深める