姫路聖マリア病院の特長

  • 周産期医療

  • 急性期医療

  • 回復期
    リハビリテーション

  • 地域包括ケア

  • 緩和ケア

  • 障害児・者医療

呼吸器内科

pulmonology

目次

    診療内容・特色

    当科は2020年4月に新たに標榜を掲げた科です。呼吸器内科医は現在全国的に非常に少ないですが、呼吸器疾患は非常に多岐にわたり、かつ患者さんが非常に多いため、地域のニーズが非常に強い科である事が特色です。そのような背景から当院当科では姫路市全般から東は、高砂市、加古川市、北は加西市、朝来市、西は龍野市や宍粟市など播磨北西部を中心に広範囲が当院の中心医療圏と考えております。

    当院の呼吸器内科の特色としましては主に呼吸器疾患全般を診療いたします。悪性疾患として肺癌、悪性胸膜中皮腫、良性疾患としまして気管支喘息や慢性閉塞性肺疾患、間質性肺疾患、サルコイドーシスなど呼吸器疾患すべてに対応いたしており、呼吸器疾患であればどなたでもお気軽にご相談いただけるようになっております。当院の特色でもありますアレルギー診療部門にも参画しており、主に気管支喘息に対し関西では初となる重症喘息外来をはじめさせて頂きました。また気管支喘息発作や肺気胸などの呼吸器の救急疾患に関しても集中治療室や人工呼吸器をスタンバイしており、患者さんの救命も当科の重要な役割として救急診療を行っております。呼吸器専門医の育成にも力を入れており、日々研鑽を積んでおります。昨今の新型コロナウイルス肺炎に関しましても当院では姫路市有数の受け入れ病床を保有しており、当科が全例加療を行い主に中等症以上の患者さんに対し治療を行った実績があります。

    取り扱う主な疾患

    肺癌に関しましては超音波含む気管支内視鏡検査やCTガイド下肺生検などの機器が充実し、詳細な精査が可能です。また当科は化学療法に力を入れており、最新のエビデンスに基づいた化学療法を安心して外来で治療が可能な化学療法室を準備しております。検査、化学療法に関しましては大病院と比較しても遜色なく、地域格差のない医療を患者さんに提供できる環境が整っており、また患者さんには適時呼吸器専門医が最適なインフォームドコンセントを行う事で信頼関係を構築し診療にあたらせていただきます。他院で断られた、高齢なので諦めていた患者さんも、まずはお話だけでの受診も受け付けております。外科治療や放射線治療に関しましても近隣医療施設と提携しており、密な連携のもと施設間同時並行治療をさせて頂いております。
    悪性胸膜中皮腫とは石綿(アスベスト)が原因で生ずる胸膜の悪性疾患であり、こちらに関しましては日本一の症例数を誇る兵庫医科大学病院と連携を行い診療に当たらせていただいております。

    気管支喘息や慢性閉塞性肺疾患に関しましては適切な吸入や内服薬剤治療、呼吸器リハビリテーションを提供しております。吸入薬に関しましては病院スタッフが患者さんと一緒に吸入の練習を行うなど吸入指導に力を入れており、また重症気管支喘息に対する生物学的製剤の導入数は当科は全国的にも多く、喘息死ゼロを目指して重症の気管支喘息の患者さんを当科は積極的に受け入れ診療いたしております。間質性肺疾患に関しましては、患者さんのQOLを保つべく抗線維化薬の導入を早期より行っており、合わせて呼吸器身体障害者認定や在宅酸素の導入、難病指定など、治療と合わせて患者さんが日々快適に日常生活を送って頂くための環境整備も準備させて頂きます。

    重症喘息治療に関する医療連携のご案内

    2021年1月より開始しています。

    呼吸器内視鏡における鎮静薬・鎮痛薬の使用マニュアル

    呼吸器内視鏡における「ガイドシース併用気管支内超音波断層法(EBUS-GS)」の使用マニュアル

    マニュアル提供フォーム

    当院での化学療法施行時の対策マニュアルをご希望の場合、下記フォームより情報を入力していただき、送信をお願いいたします。ご登録頂きましたメールアカウントに送付させて頂きます。

    治療方針

    どの呼吸器疾患であっても早期に患者さんが日常生活に、社会に復帰できるシステムを確立しています。質の高い診療、受診される患者さんにとって安心できる医療の提供を当科では常に心がけています。

    医師紹介

    • かねひろ ありひこ

      金廣 有彦

      役職
      • 病院長
      • 健康管理センター長
      • マリア・ヴィラ管理者
      • アレルギー疾患総合診療部門 部門長
      専門分野
      • 呼吸器アレルギー内科
      資格
      • 医学博士
      • 岡山大学医学部医学科臨床教授
      • 日本アレルギー学会前理事
      • 日本アレルギー学会功労会員
      • 国際喘息学会 日本・北アジア部会幹事
      • 日本喘息学会代議員
      • 日本呼吸ケア・リハビリテーション学会代議員
      • 日本職業・環境アレルギー学会評議員
      • 日本職業・災害医学会評議員
      • 日本呼吸器学会アレルギー・免疫・炎症学術部会将来計画委員
      • 日本内科学会認定医・指導医
      • 日本アレルギー学会専門医・指導医
      • 日本喘息学会専門医
      • 麻酔科標榜医
      • インフェクションコントロールドクター
      • PMDA独立行政法人医薬品医療機器総合機構専門委員
      • 日本アレルギー学会「喘息予防・管理ガイドライン2012, 2015, 2018, 2021」作成委員
      • 日本呼吸器学会「難治性喘息の診療の手引き2019, 2022」編集作成委員
      • 日本喘息学会「喘息診療実践ガイドライン2021, 2022」作成委員
      メッセージ

      我が国では国民の約2人に1人が何らかのアレルギー疾患(気管支喘息、アレルギー性鼻炎、花粉症、アトピー性皮膚炎、食物アレルギー、アナフィラキシーなど)を有し、またその合併症も多彩で患者数は年々増加傾向にあります。当院では、県内外および地域においてアレルギー疾患を有する患者さんが科学的知見に基づいた最新かつ最適な医療を等しく享受できることを目指して、各科(内科、小児科、耳鼻科、眼科、皮膚科)と連携し「アレルギー疾患総合診療部門」を開設いたしました。これまでコントール不良な重症アレルギー疾患患者さんに対する「プレシジョン・メディシン」(様々なフェノタイプ・エンドタイプ~臨床的特徴や種々のバイオマーカーなどによるグループ化~に基づいた個別化治療)に基づいた診療の推進に取り組んでまいりましたが、引き続き気管支喘息、とくにコントロール不良な重症喘息の鑑別診断や治療、また喘息に伴う種々の合併症や併存症、COPD、慢性咳嗽などの鑑別治療や種々のアレルギー疾患を中心として最良の治療を提供いたします。いつでもご相談ください。

    • なかじま やすひろ

      中島 康博

      役職
      • 呼吸器内科副部長
      • アレルギー疾患総合診療部門 副部門長
      専門分野
      • 呼吸器内科
      資格
      • 医学博士
      • 日本内科学会内科認定医
      • 日本呼吸器学会呼吸器専門医
      • 日本がん治療認定医機構がん治療認定医
      • 日本呼吸器内視鏡学会呼吸器内視鏡専門医
      • 日本アレルギー学会アレルギー専門医
      • 日本結核・非結核性抗酸菌症学会結核・非結核性抗酸菌症認定医
      • 兵庫医科大学呼吸器・血液内科学非常勤講師
      メッセージ

      2020年4月より地元姫路での勤務を始めさせていただきました。当科では、肺癌に対する化学療法や、重症気管支喘息に対する生物学的製剤の使用、間質性肺炎に対する抗線維化薬の導入など、呼吸器疾患に対して専門的な治療を行っております。特に重症喘息専門外来、肺癌に対する外来化学療法は当院の特徴の一つです。姫路市のみならず兵庫県西部の医療圏に対応しており、呼吸器疾患で何かありましたらいつでもご相談ください。

    • ながの あきちか

      長野 昭近

      専門分野
      • 呼吸器内科
      • 臨床栄養
      資格
      • 栄養サポートチームドクター
      • FCCSプロバイダー
      • JMECCプロバイダー
      メッセージ

      気管支喘息や慢性閉塞性肺疾患、肺がんなど多岐にわたり診療しております。当院では重症喘息や間質性肺炎・慢性閉塞性肺疾患の増悪なども診療しております。肺の治療は栄養も重要であり、肺を動かすために必要な筋肉を強化するため栄養面でも積極的に治療を行っています。私も気管支喘息を患っており、医師と患者両方の目線から診療を行ってまいります。

    外来担当医表

    ◎:初診担当 (非):非常勤医師

    中島
    呼吸器・アレルギー
    中島
    呼吸器・アレルギー
    △金廣
    呼吸器・アレルギー
    中島
    呼吸器・腫瘍
    重症喘息外来 長野
    呼吸器・一般

    重症喘息外来

    ※完全予約制

    診察は14:00 ~ 15:00まで

    休診・代診情報

    休診代診情報はありません。

    診療実績

    2023年4月~2024年3月

    呼吸器疾患 件数(新規)
    気管支喘息 197 件
    慢性閉塞性肺疾患 132 件
    間質性肺疾患 152 件
    肺癌 91 例
    悪性胸膜中皮腫 0 件
    気管支内視鏡検査
    (ガイドシース併用気管支内超音波
    断層法[EBUS-GS]含む)
    78 件
    超音波気管支鏡ガイド下針生検
    [EBUS-TBNA]
    11 件
    難治性気管支喘息 
    生物学的製剤
    治療件数
    オマリズマブ
    (ゾレアⓇ)
    1 件
    メポリズマブ
    (ヌーカラⓇ)
    44 件
    ベンラリズマブ
    (ファセンラⓇ)
    9 件
    デュピルマブ
    (デュピクセントⓇ)
    13 件
    進行性線維化を伴う
    間質性肺疾患 抗線維化薬
    治療件数
    ニンテダニブ(オフェブⓇ) 48 例
    人工呼吸器使用件数
    (非侵襲含む)
    158 件

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