診療内容・特色
小児外科では、新生児から15歳までの一般外科疾患(消化器・泌尿器・呼吸器等)、重症心身障害児診療を取り扱っています。
大人で「内科」「外科」があるように、子どもにも「小児(内)科」と「小児外科」があります。小児外科では、子どもの外科診療(主に胸部、腹部、消化器、泌尿器、婦人科領域の治療)に対応しておりますが、心臓血管外科・脳神経外科・整形外科・形成外科領域の疾患は専門科の治療となりますので、原則として取り扱っていません。
また、小児鼠径ヘルニアに対しては鏡視下手術、漏斗胸に対してはNuss法手術を行っております。
取り扱う主な疾患
日本小児外科学会の規定による分類に基づいた治療を行っています。
臍ヘルニア | 臍が突出する疾患です。90%の子どもは2歳までにヘルニア門は閉鎖しますが、2-3か月にかけて大きくなるため将来的に臍の形が悪くなることがあります。乳児期早期より圧迫固定法を行っております。幼児期・学童期に美容的に気になる方には臍形成術を行っております。 |
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鼠径ヘルニア | 足の付け根(鼠径部)が膨らむことで見つかります。待機的に手術を行いますが、時に腸管が嵌頓(つまる)すると腸管が壊死する可能性がありますので、手術が必要な疾患です。鏡視下手術で対応しています。 |
その他、停留精巣・急性虫垂炎・急性陰嚢症・膀胱尿管逆流症・胃食道逆流症・誤嚥性肺炎・漏斗胸等さまざまな疾患が小児外科で取り扱われており、当院では主に上記の疾患に対応し、その他の疾患に関しましては、診断後high volume Center(手術症例数が一定以上ある専門医のいる施設)にお送りする方針としております。尚、本年6月までは緊急手術対応は行っておりません。
小児外科疾患について詳しくお知りになりたい方は、
「小児外科で治療する病気」(※外部リンク)
「小児泌尿器科学会ホームページ」(※外部リンク)
で解説をご覧いただけます。
医師紹介
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やまもと まゆみ
山本 真弓
役職 - 小児外科医師
- 形成外科部長
専門分野 - 小児外科一般
- 重症心身障害児・者診療
- 形成外科一般
- 漏斗胸
- 口唇裂・口蓋裂
- 下肢静脈瘤
資格 - 医学博士
- 日本外科学会専門医
- 日本小児外科学会専門医
- 日本形成外科学会形成外科専門医
- 口唇裂・口蓋裂認定師
- 下肢静脈瘤血管内焼灼術実施医
- 臨床研修指導医
メッセージ 日頃より近隣の先生方には、形成外科・小児外科共に多くの患者さんをご紹介いただきまして、誠にありがとうございます。おかげさまで、多様な年齢層の患者さんに対して対応できるようになって参りました。
昨年度より、小児鼠径ヘルニアに対する腹腔鏡治療を、また、コロナで膠着状態だった下肢静脈瘤血管内焼灼術も開始致しました。漏斗胸治療や口唇裂口蓋裂治療に関しましては、当院でも対応できますので、お困りのことがありましたら、お気軽にご相談ください。
本年度も、近隣や院内で望まれる治療に加え、これまでに取り組んできた得意とする分野を生かして、更に良い治療が行えるよう、近隣先生方のご協力を仰ぎつつ尽力して参りたいと存じます。今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。
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うえの ゆう
上野 悠
役職 - 小児外科医長
専門分野 - 小児外科一般
- 重症心身障害児・者診療
資格 - 日本外科学会専門医
- 日本小児外科学会専門医
メッセージ 主にルルド館にて重症心身障害児・者の方を中心に診療を行っています。今年度より訪問診療を開始し、少しでも在宅で療養生活を続ける方のお力になれればと考えています。微力ながら精一杯診療をしていきたいと思います。よろしくお願いいたします。
外来担当医表
休診・代診情報
休診代診情報はありません。