地域包括ケア
地域包括ケア病棟とは
急性期治療を経過し、病状が安定した患者さんに対して、ご自宅や入所施設への復帰支援に向けた医療や調整を行う病棟です。
心身が回復するよう医師や看護師、リハビリテーション科のセラピストや医療ソーシャルワーカー等により、在宅復帰に向けて治療や支援を行っていきます。
どのような場合に地域包括ケア病棟に入院となるのか
- 介護施設または自宅で療養を継続している患者さんで軽微な発熱や下痢等の症状で入院が必要な方
- 入院治療により状態は改善したが、退院前にもう少し経過観察が必要な方
- 入院治療により症状が安定し、在宅復帰に向けてリハビリテーションが必要な方
- 在宅での介護サービス等、療養準備が必要な方
- 在宅で(医療処置がある方)療養中に家族(介護者)の休養(*レスパイト)のための一時入院
詳しくは「レスパイト入院のご案内」をご確認ください。
入院費について
入院費用については定額で、入院基本料、投薬料、注射料、処置料、検査料、画像診断料、リハビリテーション料など、ほとんどの費用が含まれています。
ご不明な点は医事課までお尋ねください。
入院に対する留意点
急性期治療を経過し、症状が安定した患者さんが対象となる「地域包括ケア病棟」ですが、症状の変化により主治医が集中的な治療が必要と判断すれば、一般病棟に転棟(変更)する場合があります。
一日の流れ
- 6:00
-
起床・洗面
- 8:00
-
朝食
- 9:00
-
検温、個別リハビリ、シャワー浴
- 12:00
-
昼食、嚥下体操
- 13:30
-
検温
- 14:00
-
集団リハビリ
- 18:00
-
夕食
- 19:00
-
検温
- 22:00
-
就寝
リハビリ病室
リハビリ室
状態に応じてリハビリテーション課のセラピストによって個別リハビリを行っております。
集団リハビリ
集団リハビリでは、季節に応じてイベントを行っています。
集団リハビリ
お正月
納涼祭
病室紹介
個室(有料)、2人部屋(有料)、3人部屋(無料)、5人部屋(無料)があります。
- 病室の空き状況により、入院日やお部屋などのご希望に添えない場合があります。
個室
個室のお風呂
レスパイト入院のご案内
レスパイト入院とは
レスパイト(Respite)とは、「一時的中断」「休息」「息抜き」という意味です。
常時医療管理が必要な方が在宅で療養されており、介護者の事情(病気や事故・冠婚葬祭・旅行など)や、介護者が肉体的・精神的な負担により疲れを感じた際に、期間を設けた短期入院の受入れを行い、介護者の負担軽減(息抜き)を目指す仕組みです。在宅療養を支えておられるご家族を少しでも支援できるよう、「在宅医療の継続を支援する入院(レスパイト入院)」の受け入れを行うものです。
お受けできる対象の方
- 自宅や施設等退院先が決まっている方
- 在宅で医療機器(人工呼吸・喀痰吸引・在宅酸素等)を使用し、常時介護の必要な方
- 次の医療管理を必要とするなど、介護保険によるショートステイが困難な方、寝たきりで気管切開、点滴、胃瘻・腸瘻等の経腸栄養、在宅中心静脈、褥瘡処置等)
- ただし、精神疾患の方、及び認知症で問題行動のある方(不穏、徘徊、暴言・暴力等)並びに神経難病の方で、当院での対応が困難と思われる場合は、対象とならないことがあります。
ご利用方法
入院期間について
1回の入院期間は、原則として14日以内です。
次回ご利用時は、条件がございますので、担当者にご確認ください。
留意点
- 入院日は、月曜日から金曜日の平日とさせていただきます。
- 症状が急変し治療が必要になった場合には、急性期病棟に転棟もしくは専門医のいる病院に転院していただくことがあります。
- 急性期治療や検査を目的とした入院ではありません。
原則として、新たな治療や検査、専門科での診察(定期受診)は行いません。 - 入院の際は、入院期間分のお薬とお薬手帳をご持参願います。また、ご使用中の胃瘻や人工肛門等の医療材料もご持参願います。
- 他の患者さんにご迷惑となるような行為があった場合や、主治医の指示に従えない場合等、入院継続が困難になる場合には、予定期間より短期間になる場合があります。
入院費用ついて
入院費用は、通常の入院と同じく、医療保険が適用されます。