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緩和ケア病棟からのブログ

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Stage 4の膵がんに対する腹腔神経叢ブロックは、生命予後を悪化させる

一昨日(6月3日:土曜)で、麻酔科学会が終わりました。やはり体力低下はいなめず、連日参加するが、ちょっと辛かったですが、なんとか参加できました。先日は、心電図デバイスについて書かせて頂きましたが、今日は、それ以外の「学会で聞いた、気になる話題」とPick upしておきたいと思います。今後の緩和ケア内科の診療に、少なからず影響がでそうです。

オピオイド鎮痛薬の短期使用でさえ、意図しない長期使用につながりかねない。経口モルヒネ換算 50mg/日を超えると、痛みや身体的機能に対するベネフィットは減少し、リスクのみが増えていくことになる。残された時間の長い患者さんへのオピオイド鎮痛薬処方は、いままで以上に慎重になるべきだろう。Anesthesia & Analgesia 129(2): 543-

NSAIDsは開始後平均6.5日で腎機能を悪化させる。終末・臨死期を除き、NSIADsを多用することは控えた方が良いだろう。Anesthesia & Analgesia 136: 84

COPDの呼吸困難感にはモルヒネは無効。がん患者の呼吸困難感と同じような感覚で、モルヒネを処方することは差し控えた方が良いだろう。JAMA Intern Med. 2020;180(10):1306-1314.

Stage 4の膵がんに対する腹腔神経叢ブロックは、生命予後を悪化させる。膵がんに対する腹腔神経叢ブロックの適応について、今一度考え直す時がきたようだ。Anesthesiology October 2021, Vol. 135, 686–698.

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