総合病院だからできる、手厚いサポート

当院透析室の3つの特徴

01｜総合病院ならではの安全・安心の透析治療

透析の長期化や患者さんの高齢化に伴い、複数臓器にわたる合併症のリスクは高まる傾向にあります。そのため当院の透析治療は、単なる腎機能の代替に留まらず、全身の健康状態を徹底的に管理することを重視しています。
定期的なスクリーニング検査による早期発見・予防に加え、各診療科と密に連携した診療体制を構築。透析患者さん特有の合併症リスクを最小限に抑えることで、安全な透析治療の提供と長期的なQOL（生活の質）の維持に貢献します。
＜定期スクリーニング検査項目＞
胸腹部CT／心エコー／腹部エコー／頸動脈エコー／シャントエコー／上部・下部消化管内視鏡／便潜血検査／骨密度測定／体組成測定／ABI（血圧脈波検査）／SPP（皮膚灌流圧検査）など

02｜多職種連携によるチーム医療

腎臓専門医・透析専門医、看護師、臨床工学技士を中心に、薬剤師、管理栄養士、理学療法士など多職種が連携し、チーム体制で患者さんをサポートしています。
当院では、透析治療を単なる維持療法として捉えるのではなく、生活の質（QOL）の向上を目指した包括的な支援を行っています。

＜主な取り組み＞

• フレイル予防プログラム
  透析中の運動療法と栄養指導を組み合わせ、身体機能の維持・向上を図っています。運動療法の開始にあたっては、CPX（心肺運動負荷試験）を実施し、患者さん一人ひとりの運動耐容能を評価したうえで、個別に運動処方を作成しています。
• アドバンス・ケア・プランニング（ACP）
• フットケア など

03｜バスキュラーアクセス管理の徹底

透透析治療を行うためには、短時間で多くの血液を循環させる「バスキュラーアクセス（シャント）」が不可欠です。
しかし、シャントは長く使い続けるうちに、血管が狭くなる「狭窄」や、詰まってしまう「閉塞」といったトラブルを起こすことがあります。
これらが重症化すると、再手術などの負担が大きい処置が必要になるため、当院では「定期的な血管エコー検査」による早期発見を徹底しています。
さらに、院内に「PTA（経皮的血管形成術）外来」を設置しており、検査で異常が見つかった際は、速やかに治療まで一貫して対応できる体制を整えています。
早期に発見・治療することは、患者さんの身体的負担を最小限に抑えることにつながります。
私たちは、安定した透析治療と安心できる生活を守るため、シャントトラブルの予防から安定した透析治療の継続まで切れ目のないケアを提供しています。

透析実施曜日と時間

• 透析ベッド数：28床（うち個室1床）
• 治療時間：午前クール（9:00〜15:00）のみ

当院で提供する透析治療の種類

• 血液透析（HD）
• 血液濾過透析（オンラインHDF）
• 持続的血液濾過透析（CHDF）
• エンドトキシン吸着療法（PMX-DHP）
• 血漿交換療法（PE）
• 吸着式血液浄化療法（レオカーナ、G-CAP など）
• 腹水濾過濃縮再静注法（CART）

診療体制

• 佐々木医師（川﨑医科大学教授）：月2回程度

• 診察は13:00～14:00まで
• 完全予約制

患者さんの負担軽減と快適な療養生活のために

患者さんが安心して治療を受けられるよう、快適な環境づくりとサービスの充実を図っています。

• 送迎サービス（無料／火・木・土）
• 透析後の食事提供（有料）
• Wi-Fi完備（無料）
• 各ベッドにテレビ設置（無料・DVD視聴可）など

無料送迎サービスのご案内

当院では、透析治療に通われる患者さんやご家族のご負担を軽減するため、無料送迎サービスを実施しています。

運行日	火・木・土
車いす対応	可
対象エリア	病院から半径約10km以内、かつ車でおおむね20分圏内 遠方の方はご相談ください。

ご利用には規定がございます。詳細はお電話にてお問い合わせください。

透析治療は長期にわたる道のりです。当院は、患者さんがその道のりを安心して、そして自分らしく歩めるよう、全力でサポートいたします。ご不明な点やご不安なことがございましたら、どうぞお気軽にご相談ください。