姫路聖マリア病院の特長

  • 周産期医療

  • 急性期医療

  • 回復期
    リハビリテーション

  • 人工透析

  • 地域包括ケア

  • 緩和ケア

  • 障害児・者医療

産科病棟

無痛分娩のご案内(計画無痛分娩)

Epidural birth

当院では 2026年4月より
無痛分娩を開始いたします。

無痛分娩をご希望の方は、妊婦健診時に医師へご相談ください。
当院の無痛分娩は、計画無痛分娩(あらかじめ入院日を決め、陣痛を誘発して行う分娩)を基本としています。

無痛分娩とは

無痛分娩とは、背中から細い管(硬膜外カテーテル)を挿入し、硬膜外腔というスペースに麻酔薬を注入することで、お産の痛みをやわらげる方法です。
当院では、痛みを完全にゼロにすることよりも、「痛みの緩和」を目標にしています。痛みを完全になくしてしまうと、いきむ力が出にくくなる場合があるためです。

脊髄くも膜下硬膜外併用麻酔(背中の2か所に針を挿す方法)
硬膜外鎮痛
硬膜外膣に入れた柔らかい管を背中にテープで固定したところ
背中から麻酔をするときの姿勢

出典(イラスト):一般社団法人 日本産科麻酔学会(https://www.jsoap.com/general/painless

当院の無痛分娩の特徴

分娩管理を安全に行うため、当院では 平日9:00~17:00の間のみ、麻酔科専門医が麻酔を行います。
以下の場合は、無痛分娩を実施できないことがあります。

  • 計画日より前に 破水 や 陣痛 が始まった場合
  • 夜間・休日 の分娩となった場合
  • 医師が 安全に無痛分娩を実施できない状況と判断した場合

無痛分娩の流れ(目安)

  1. 無痛分娩をご希望の方は、医師の説明を受けたうえで、無痛分娩について 同意をいただきます。
  2. 37週以降に、外来で子宮の入口のやわらかさなどを確認しながら 入院日を決定します。
  3. 入院後、子宮口の状態を確認し、子宮内に ミニメトロ(子宮口を広げる水風船のようなもの)を挿入し、1日過ごします。
  4. 陣痛促進剤の点滴を開始し、陣痛の痛みが強くなってきたら、背中に細い管を挿入して麻酔薬を注入し、痛みを緩和します。
  • 分娩の進み方には個人差があります。状況により、医師が適切な方法をご説明します。

無痛分娩の対象となる方

  • ご本人が無痛分娩を希望し、同意が得られていること
  • 医師が無痛分娩を実施可能と判断した方
  • 正期産であること (妊娠37週0日から41週6日までの期間に行われる出産)
  • 胎児推定体重が 2500g以上4000g以内であること
  • 経産婦
  • 日本語でのコミュニケーションが可能な方

禁忌(無痛分娩ができない、または慎重判断となる例)

  • 凝固障害、血小板減少症など、出血傾向がある場合
  • 穿刺部位(背中)に感染がある場合
  • 重度の脊椎疾患がある場合
  • 麻酔薬に対するアレルギーがある場合
  • 妊婦さんが麻酔を希望しない場合
  • 急速な分娩進行が予想される場合

無痛分娩の
メリット・デメリット

メリット

  • 陣痛の痛みが軽減され、精神的・身体的負担が少なくなります。
  • 分娩中の疲労が軽減され、産後の回復が早い場合があります。
  • 落ち着いて分娩に臨めるため、産婦さんと赤ちゃんの絆を深めやすいと感じる方もいます。
  • 高血圧や心疾患などの合併症をお持ちの方にとって、安全な選択肢となる場合があります。

デメリット・起こりうること

  • 麻酔に伴う合併症のリスク(血圧低下、頭痛、吐き気、かゆみ、発熱、神経損傷など)
  • 分娩時間の延長や、吸引分娩・鉗子分娩が増える可能性
  • 陣痛が弱まることで、子宮収縮促進剤の使用が増える可能性
  • 麻酔が効きすぎると、いきむ感覚が分かりにくくなることがあります。
  • すべての痛みが完全になくなるわけではありません。

よくある質問(FAQ)

痛みはまったくなくなりますか?

完全にゼロにすることよりも、痛みを緩和することを目標にしています。痛みの感じ方や麻酔の効き方には個人差があります。

いつ麻酔を入れますか?

陣痛促進剤を開始し、陣痛の痛みが強くなってきた段階で、背中に細い管を挿入し麻酔薬を注入します。

当日、急に無痛分娩に変更できますか?

当院は計画無痛分娩が基本です。希望がある方は、妊婦健診時に早めにご相談ください。

夜間や休日でも無痛分娩はできますか?

安全管理のため、当院では平日9:00~17:00のみ実施しています。夜間・休日は実施できない場合があります。

予定日より前に陣痛や破水が来たらどうなりますか?

計画日より前に陣痛・破水が始まった場合、状況によっては無痛分娩を実施できないことがあります。

無痛分娩にリスクはありますか?

血圧低下、頭痛、吐き気、かゆみ、発熱などが起こることがあります。まれに重い合併症が起こる可能性もあるため、医師が安全性を確認しながら実施します。

分娩が長引いたり、吸引分娩になったりしますか?

分娩時間の延長や吸引分娩・鉗子分娩が増える可能性があるとされています。状況に応じて医師が判断します。

いきむ感覚が分からなくなりませんか?

麻酔が効きすぎると、いきむ感覚が分かりにくくなることがあります。麻酔の量は状況を見ながら調整します。

申し込み方法を教えてください。

妊婦健診の際に医師にお申し出ください。予約制のためお早めにご相談ください。
34週頃を目安に無痛分娩に関する説明、同意書の確認を行います。
37週以降に子宮口の状態を確認しながら入院日を決定します。

他の病院で妊婦健診を受けていますが、無痛分娩の相談はどうしたらいいですか?

平日14:00から16:00の間に産婦人科外来へお電話ください。

費用について

短時間であっても処置を行った時点で無痛分娩費用が発生します。
(※現在は経産婦のみ無痛分娩の対象です。)

ご相談・お問い合わせ

無痛分娩をご希望の方は、妊婦健診時に医師へご相談ください。